でも意外とそうじゃない部分も・・・
【公務員のイメージ】
・残業なし
・毎日定時退社
・土日祝日休み
・勤務中は、コーヒー飲みながらまったり
公務員を志望する方の多くは、上記のようイメージを持って、ワークライフバランスを重視したい方が多いのではないでしょうか。
ワークライフバランス抜群のイメージがある公務員ですが、実際のところはどうなのかお伝えします。
公務員は残業ないって本当?
これは、ウソです。
ワークライフバランス最高のイメージがありますが公務員にも残業があります。
もちろん、部署や時期、人によって様々ですが、あまり残業・休日出勤なしを期待しすぎていると「え、私って公務員になったんだよね・・・」と疑いたくなるような現実が待っているかもしれません。
残業が多い部署は?
では、具体的にどんな部署やお仕事で残業が多くなっているのかですが、これは自治体によて変わってきます。
自治体規模や力を入れている事業・施策などでどうしても負荷のかかってしまう部署があります。
ここでは、どの自治体でもあり得る代表的な残業が多い部署をお伝えしていきます。
財政部局
よく言われる1つ目が、予算の編成や執行状況の管理を担当する財政部局。
特に次年度の当初予算を編成する12月〜2月頃にかけては、各部署の予算査定や予算書の作成などに追われて大変忙しくなります。私が所属していた自治体や都道府県庁の財政部局も不夜城なんて言われていた時期もありました。
また、財政部局は同じ自治体の職員でありながら、査定をして厳しくチェックしていく立場でもあることから、同僚の職員から疎まれることも多く、そういったストレスも抱えながらの業務でもあります。
防災担当部局
近年、未曾有の災害が数多く発生してます。
そうした災害が発生したときに、避難指示の発令や被害状況の収集、避難所の設営、各支援団体との調整、報道対応など多岐にわたる業務の陣頭指揮をとるのが防災担当部局となります。
人命を左右する場面での業務ですので、当然、災害が発生すれば深夜でも職場に駆けつけて、これらの業務に当たります。
その際は定時や土日という概念はなく勤務を続けますが、住民の命、財産を守るため当然のことと言えます。
また、大規模な災害の際は、担当部局だけでなく自治体職員総出での対応となるため、これだけ様々な自然災害が多発している昨今、災害対応は全ての公務員に関わってくるものとなります。
私自身も、在職中に大規模な自然災害が発生し災害対応の業務にあたりましたが、その際は1ヶ月以上休みなく勤務した経験もあります。
観光部局
自治体の事業の1つとして、観光事業があります。
これは有名な観光地はもちろん、人口減少が続く中で小規模な自治体でも生き残りをかけて、地元の魅力発信に力を入れています。
観光客の誘客をし地域活性化のため、様々なイベントの開催や事業の展開をしています。イベントは土日祝日に行われるのが大半で、スタッフとして運営や管理にあたるため、土日の出勤が当たり前な部署です。
福祉・保健部局
福祉や保健に携わる部局では、新型コロナウイルスの対応による業務過多が叫ばれています。
みなさんもニュースなどでご存知だとは思いますが、感染者対応やワクチン接種など、これまでの業務に加えて大幅に負担が増えた部門であります。
保健所や自治体の担当部局だけでは、マンパワー不足で自治体総出での対応となっているところも多いことから、災害級の業務と言えます。
残業代はちゃんと支給される?
基本的には支給されます。(私の所属していた自治体はそうでした。)
ただし、2時間以上じゃないと申告出来ないとか、4時間以上はいくらやっても残業つけられないとか暗黙の了解的な謎のルールが当時はありました。(現在は解消されていると思います。)
ただし、超過勤務手当も予算で決められており、予算が無くなってしまうと支給がされないというケースがあります。(正確には申告しないように調整している。)つまりは、支払う予算が無ければいくら残業しても支給できないんです。
通常は、当初予算編成時に当該年度の事業や業務の量を勘案して予算を編成しますが、突発的な新規事業の発生などが原因で業務量が増えて予算が無くなってしまう場合もあります。ただし、その場合は年度途中で予算の補正を行うことで補うこともあります。
自治体という組織として、予算削減として残業代を支払わないようにしているというケースは無いと思いますが(そう信じたいですが)、部署内の上長の圧や、所属部署の雰囲気により申請しづらく、結果サービス残業となるケースはよくあるパターンです。
まとめ
公務員には意外とブラック要素も。
ホワイトなイメージのある公務員ですが、残業や休日出勤も当然にあります。
ライフスタイルの多様化に伴い住民ニーズは増え続け業務は増える一方ですが、人員は増えない。当然に一人一人へん負担が増えますが、世間のイメージは公務員は楽というイメージのままです。
民間のブラック企業にお勤めの方からしたら大したことないと思われるかもしれませんが、残業したくないなどの理由で公務員を志望する方は、意外とブラック要素も多いということを念頭に転職をご検討されることをおすすめします。