転職や就職で常に人気上位の公務員ですが、皆さんは公務員に対してどんなイメージを持っていますか?
おそらく、「仕事が楽そう」「定時で上がれてプライベート充実」なんていうイメージを持っている方も多いかと思います。
しかし実際に働いてみるとイメージ通りの良いことばかりではありません。
この記事では、10年間地方公務員としての経験から、大変だったこと苦労したことを書きます。
「公務員の実情を知りたい」というこれから公務員への転職を考えている方はぜひ参考にしてください!また、「こんな苦労があるのは自分だけかも・・・」と悩んで民間への転職を考えている現役公務員の方には、あるある!と共感してしていただけるかと思います。
今回は、日常生活での苦労を綴ります。大変なのは仕事だけではありません。
それでは、見ていきましょう!
公務員で大変だったこと・・・日常編
地域行事への強制参加
役所の職員だった頃は、地域の行事には参加することが暗黙の了解でした。参加しないと非国民のような冷たい視線を浴びます。参加しないと生きづらくなるんです・・・。
公務員が地元のために地域に溶け込むことはとても大切なことですが、休日だろうとなんだろうとそれが当たり前に思われ、資料作りや準備、後片付けなど休日返上で仕事をしているような感覚でした。
学校役員の押し付け
子供ができて、幼稚園や学校に通い始めると、保護者会などの役員を決める場面が必ずありますよね。
といったやりとりが色んなところで繰り広げられているんでは無いでしょうか。実際に保護者会の役員のうち、会長、副会長2人、会計が公務員だった会を見たことがあります。
公務員は暇で時間があるというイメージが強い上に、断りにくい雰囲気もバリバリなんです。
不意な行政・公務員批判
次は何気ない日常の中で、直接自分に言われている訳では無いのですが、不意にくるとてもグサッとくる体験です。
居酒屋で食事をしているとき、隣の席にお兄さんがいたのですが、聞こえてくる話の内容から自営で飲食店をやられているようでした。
そのお兄さんは役所へ何かの許可申請を出しに行った際に、書類に不足があったか何かで手続きが進まなかったようで、飲みながらその話をしていて、「あいつら(役所職員)のせいで全然前に進まねえ!ろくな仕事もしねえくせに邪魔ばっかりしやがる。ほんといらん存在だ!」と言っていました。
それを隣で聞いていた私は直接言われた訳ではないのですが、なんとも言えないショックを受けました。
あ、自分の仕事は誰の役にも立っていないんだ。むしろ足を引っ張っているんだ・・・と。
またテレビからも常に行政批判が流れていて、自分の仕事は誰にも喜ばれていないんだなと落ち込む時期もありました。
ノーガードな日常で不意にくる公務員批判はとても辛いものです。
まとめ・・・公務員は休みの日も公務員
私が感じた公務員時代の日常における大変だと感じたことを3つ書きましたが、どちらかというと仕事での苦労より、この日常生活の中で受けるストレスの方が私の場合は大きかったです。
誰からも喜ばれていない、求められていないと感じるって結構辛いです。(だけど、雑用やどうでも良いことには利用されるという矛盾・・・)
これから公務員への転職を考えている方には、公務員になることで休みの日も公務員という鎧を着なければいけないことが多々あるということを頭の片隅にでも入れておくことをぜひおすすめします。