公務員からの転職を考えている方の中には、いつから転職活動をすればいいか悩んでいる方も多いと思います。
自分にとってベストなタイミングを見計らって動き出したいと考えている人も多いようです。
しかし、自分にとって都合の良い、良きタイミングなんてものは絶対に現れません!
そうこうしているうちに、みなさんにとって大切な時期をなんとなく過ごしているなんてことになっているかもしれません。
この記事では、10年間自治体での勤務経験のある元公務員が、公務員からの転職のタイミングについて、実体験をもとに書きます。
転職活動をいつから始めようか迷われている公務員の方はぜひ参考にしていただければ幸いです!
それでは、見ていきましょう!
当然転職は早い方がいい!
結論から言うと、転職は早い方がいい!というのが私の実感です。
転職サイトでも早い方がいいって書いてあるし!
そうなんです、みんな承知の事実だと思います。35歳転職限界説みたいな記事がネット上でもよく目にしますよね。
だけど、それって意外となんとなくそう思っているだけで、具体的にイメージしたことってないと思いますせんか?
私も当然早い方が良いと思っていましたが、実際に転職活動や転職をしてみて、やっぱり早いに越したことはない!と感じました。そして、その感じ方は抱いていたイメージよりも、もっとリアルなものでした。
公務員からの転職を早めに決断した方がいい理由
では、少し具体的に見てみましょう。
志望できる範囲が狭くなる
私が転職活動をしたときが30歳を過ぎたところでした。
今では甘い考えだと分かりますが、当時は、資格もあるしいくつか持ってるしやる気もある!なんとかなるだろうと思っていました。
しかし、蓋をあけてみると、応募したい求人があっても、30歳未満に限るなど、自分ではどうしようもない年齢の部分で足切りをされてしまうことが多くありました。
基本的に転職者は新卒と違いポテンシャル採用ではなく、即戦力を求められます。
第二新卒や20代の若いうちなら、まだポテンシャルを見込まれての採用は可能性がありますが、30歳オーバーでは余程じゃない限りないでしょう。
つまり、転職が遅くなればなるほど、ポテンシャルを期待されるほど若くもない、では、あなたに何ができますか?を深掘りされる、専門スキルの乏しい公務員には厳しい現実があります。
自信を持って戦えるスキルが無いと考えているのなら、少しでも若さやポテンシャルをアピールできるうちの転職を考えてみましょう。
給与が下がる可能性が大きい
収入を増やしたい。という理由で転職を考える方も多いと思います。
よく転職サイトなどにも年収アップを謳う広告が多いですが、現実にはそうはいかないパターンもあります。
上段にも書きましたが、転職者には即戦力が求められます。
即活躍できるようなスキルや売りが、企業側とマッチしない場合は、やはり入社の段階での給与はどうしても低く設定されてしまいます。
もちろん、職種や地域性によっては高水準の可能性もあるでしょうが、安易な期待は禁物です。
もう一つ、給与が下がる可能性として私が考えるのは、公務員の給与体系によるものです。
公務員は年数とともに自動的に昇給があります。公務員とした長く勤めれば勤めるほど給与が高くなるということは、その時点で民間への転職を考えたときに、その給与が基準となるため、収入面だけで考えたときに幅が狭まってしまう可能性が出てきます。
逆に、公務員は若いうちは薄給と言われますので、早いうちに転職した方が給与が下がる心配は少なくて済むはずです。
公務員感覚がこびりついてしまう
民間に転職して感じたことは、やはり民間と公務員とではスピード感やコスト感覚などが違うということです。
これらについて、お役所仕事と揶揄されながら、私自身「そんなこと分かってるよ」と思いながら、いずれ必ず民間に転職すると考え、民間企業でも通用するようにと常に意識していました。
しかし、実際に民間企業で働いてみると全く足りず、スピード感に付いていけませんでした。
私の意識や実力が足りなかったと言われればそれまでですが、10年間の公務員生活で染み付いた感覚は想像以上に手強かったです。(現在進行形ですが・・・)
朱に交われば赤くなる。のように環境はすごく大切です。
公務員生活が長くなればなるほど、その感覚がこびりついて剥がれなくなるかもしれません。
職場や家族の環境の変化で転職そのものがしづらくなる
これは公務員に限ったことではありませんが、年齢を重ねると、結婚や出産、子育て、住宅ローンなど人生の大きなイベントが多くなり、大きな変化を起こしにくくなります。
◎専門スキルを持ってるから大丈夫!
◎ちゃんと計算してるから成功できる!
自分ではそう思っていても、配偶者や家族の反対を受ける可能性も高くなります。(むしろ反対がほとんどではないでしょうか。)
よりスムーズな転職をしたいのなら、身軽なうちに行動を起こすことが必須です。
失敗してもやり直しがきく
公務員から転職して1社目の会社が自分にピッタリの職場とは限りません。
むしろ、うまくいかない確率の方が高いかもしれません。
私も転職1社目は業界や社風が合わずに2年弱で現在の会社に転職しましたが、2社目に決まるまでに5社ほど不採用になりました。
それでも現在の会社が環境的にも仕事的にもとても働きやすいところだったので、不採用になったことや巡り合わせに感謝です。
このように一度うまくいかなくても次のチャンスは必ず訪れます。
若ければなおさら時間を使って自分に合った仕事を探すことができます。
もし、もう後がない状態だったら焦ってとりあえずで決めてしまうかもしれません。その結果、やっぱり自分に合わずにまた転職・・・なんてことも。
早めに行動を起こしておくことは。不測の事態でも対処する時間を確保できるということにも繋がります。
さいごに
転職は誰でも不安なことがいっぱいです。
でも、お金が貯まったら・・・来年度になったら・・・資格を取れたら・・・など、決断を先延ばしにして、自分自身で可能性を狭めているかもしれません。
私自身も、もっと早く行動を起こしていれば良かったと思いました。
もちろん、焦って決めたり、転職をすることだけがゴールではありません。
悩んだ結果、転職しないというのも大切な決断です。
しかし、いつどうなっても良いように準備しておくことはとても大切です。
公務員からの転職を考えている方には在職中から少しでも早めの行動を意識されることをオオスメします!