「転職失敗したらどうしよう・・・」
「公務員は外では通用しないって言われるけど、やっていけるかな・・・」
「そもそも採用してもらえるかな・・・」
公務員からの転職に限らず、転職に不安は付きものです。そんな不安を解消するために、私自身がやっていたこと、やっておけば良かったと感じたことなど、在職中にできる準備をご紹介します。
公務員からの転職を意識し始めたら、少しずつ自分の意識を変えて業務に向き合ってみることで、より良い転職に繋がります。
そもそも、公務員からの転職はできる?
結論から言うと、もちろん出来ます。
が、人によるというのが正しいところです。企業の求める人材(スキルや資格、人柄など)にマッチすれば、内定をいただくことはできるでしょう。
ただし、「公務員を辞める」ということは企業側も少なからず疑問に思うのは間違いありません。いくらポジティブな理由での転職でもです。
また、よく言われる「公務員は民間では使えない」という固定観念から敬遠されてしまうケースも少なからずあるようです。
公務員は使えない。と言われる理由
では、「公務員は使えない」と言われてしまう理由はどんなものがあるでしょうか。
・利益を考える感覚がない
・ノルマがない
・クビにならない
・スピード感がない
・専門的知識がない
などが挙げられます。
これは私自身も耳が痛い・・・。
しかし、こうしたネガティブな意見もあるということも受け止めて、日々の業務や転職活動に改善意識を持って臨めば自ずと良い結果に結びつく確率が高まります。
在職中からできる準備、意識改革
ここからは、そんなネガティブな見方をされている公務員が、転職活動を成功させ、その後の民間企業での仕事を順調に過ごすために、在職中から意識してできることをまとめます。
自分の適正を理解しておく
役所の場合は、ジョブローテーションにより約3年に1度、部署異動が行われますよね。
広く浅くの知識になってしまい専門知識がつきにくいなどのデメリットがありますが、様々な分野を経験できるメリットもあります。
総務→土木→福祉→都市開発→税務・・・など民間企業であれば転職しないと経験出来ないような異分野を経験できます。
ここで、自分に向いている、興味を持って取り組める分野を見定めておくことが大切です。
税務分野に興味があったものの異動してみたら、全く向いてなかった・・・など、異動の際は模擬転職のような意識でやってみるといいでしょう。
いくつかの業務を経験し、自分の適正を理解しておくことで、転職時の業界・業種のミスマッチを減らすことができます。
ただし、異動は自らの希望だけで叶うものではありませんので、異動希望などがある場合には積極的に活用しましょう。異動がない場合でもアンテナを張って各部署の業務に興味を持っておくだけでもいいので試してみましょう。
転職面接で語れる経験をする
転職面接の際に必ず聞かれることが次の2つです。
①「なんで安定の公務員を辞めて、弊社を志望するのですか?」
②「前職(公務員時代)に大変だったこと、工夫したことはなんですか?」
①の質問では、公務員時代の経験から自身の適正ややりがいを話せば乗り切れるかと思いますが、②の質問では、人と同じことばかりやっていても語れる経験にはなりません。
変化が少ない日々の業務の中でも、前例にないことをやってみた、マニュアルを見直してみたなど前向きに取り組むことでそれを面接で話すことが出来ます。それらはやった結果、成功でなくても失敗でも構いません。この意識があるのとないのでは、企業の評価も全く変わってくるでしょう。
資格をとる
新卒のポテンシャル採用とは異なり、中途採用は即戦力での採用が主となります。そのため広く浅くの知識や経験では他の応募者との選考に勝ち抜くことは難しいのが現状です。
実務経験が乏しい場合、希望業界や職種に関係する資格などを取得しておくと転職の際にアピールポイントとして使うことも出来ます。
また、在職中にコツコツ勉強しながら取得したということで、企業側からも自己研鑽に積極的な人材として好印象となります。
資格を取得することは自信にもなります。ただし、資格を取得したからといって必ず転職成功に結びつくとは限らないので、業界研究や自己学習を怠らないようにしましょう。
お金(利益、経費)を意識する
公務員として勤めていると、どうしても希薄になりがちなのが、利益や経費などのお金に関する意識。
当然、公務員の仕事は利益を求めて行う業務ではありませんが、意識を変えるだけでも構いません。
例えば、これまで1日かかっていた業務を15時までに終わらせて、別な業務に取り掛かるようにするなど。
これを実現するためには、マニュアルを作成する、作成データの様式の統一、自身の知識のアップ、PCスキルのアップ・・・といったようにやるべきことをリストアップしておくなど業務効率化の意識を常に持ちます。自分の時給を計算して、同じ時間で効率良く業務を行うことで人件費の削減になります。
スピード感を意識する
これは、上記の「お金の意識」と重複する部分もありますが、民間と公務員の大きな違いとして挙げられるのがスピード感です。
ハンコ文化や稟議の仕組みなど、自分ではどうにもならないことは一旦置いておいて、まずは身の回りの些細なことからでも意識してみるといいでしょう。
・住民への返答をすぐする。(即答出来なければいつまでの返答するか伝える)
・業務マニュアルを作成する。
・テンプレートを準備しておく。
など、自分次第ですぐに取り組めることはたくさんあるはずです。
まとめ
転職を意識している方の中には、仕事がつまらない、嫌な上司にウンザリ。という方も多いかもしれません。そのままのネガティブな感情のまま転職活動をされている方も、少し意識を変えて、在職中に給与をいただきながらたくさんの経験をできる、試す場があるということをポジティブに捉えてみてはいかがでしょうか。
必ず今後の転職活動、転職後のお仕事にも生きてきます。