公務員は、人が辞めるという想定がない。辞めない前提の制度設計、風潮のため計画的な退職スケジュールを!
私の退職ストーリー
【MY DATE】
・在職期間10年
・6年目頃から退職を意識
・同僚への相談なし
・退職前に転職先決定済
退職意思の決定(7年目)
職場内ではある程度評価をいただいておりました(自意識過剰でもありませんが・・・笑)が、それはこの中だけのことと客観的に見てなんとなく分かっていました。
このままここにいればそれなりの評価をいただいて出世できるだろうと思いましたが、果たして自分は外に出たら一人前の社会人として通用するのだろうか?という不安から、民間でどこまでできるか試したいと思い退職を決意します。
この時点では、いずれ必ず退職するということ以外は何も決まっていませんでした。
資格取得(8〜10年目)
退職の意思を固めた後は、資格取得に時間を割きました。
私自身、特別なスキルや経験、学歴なども無かったため、転職に少しでも有利になるだろうと宅地建物取引士などの勉強を開始しました。
通勤中や帰宅後など勉強しながら、無事いくつかの資格取得ができました。(資格取得についての、別記事に記載させていただきます。)
定期面談での相談(10年目〜)
年に1回行われる定期面談にて退職の意思を上長にお伝えしました。
引き留めていただきましたが、この時点では周囲への相談や資格取得など、退職意思が確固たるものになっていたため検討の余地が無いことをはっきり伝えました。
退職の相談の際に少しでも迷いがあると、引き留めで心が揺らいでしまうため、確固たる決意で臨むことが必須。
首長との面談〜退職願の提出
上長との面談が終わると、次は首長との面談がありました。
形式的なものかと考えていましたが、ありがたいことに引き留めていただき2回ほど面談の機会がありました。
しかし、私の意思が固いことが分かると退職を了承していただきました。
その後、退職願を提出し、正式に受理されました。
退職願は任意の様式に手書きで作成しました。初の退職願でしたので大変緊張しましたが、意外とあっさりと受け取っていただいたので拍子抜けしたのを覚えています。文面はインターネットで調べ、定番の内容で書きました。
転職先の決定
職場内での退職手続きと同時に、転職先が決定しました。(転職先の決定については、改めて別記事で記載させていただきたいと思います。)
この頃は、新しい職場への期待に胸を膨らませながら、残務処理、引継書の作成を粛々と行なっております。
退職
後任への引き継ぎを終え、無事年度末3月31日付けで退職辞令をいただきました。
退職辞令には「願により、本職を免ずる。」とあり、これで公務員としての生活が終わったんだなと感慨深いものがありました。
最後にお世話になった上司や先輩に挨拶を終え、私の公務員人生は終わりを告げました。
これから公務員を退職しようとしている方への私なりのアドバイス
周囲への相談・報告は最小限に
退職という人生の大きな分岐点ですので、いろんな人に相談したいという気持ちはもちろん分かりますが、役所内で同僚や先輩などに相談するのは、本当に信頼できる人に絞ることをオススメします。
平穏を望む公務員の性格上、波風が立つことを嫌う方やあることないこと噂話が広がってしまうこともあります。
その結果、相談より先に上司の耳に入ってしまい退職相談がしづらくなったり、実際の業務もやりづらくなってしまう可能性があります。
職員が辞めない前提で役所は回っている
基本的に公務員という組織は人が辞めない前提で回っています。
年度ごとの採用計画に基づいて人員管理をしているため、簡単に採用をしたり、パッと異動をさせたりというのがすぐにはできません。
急に職員が辞めてしまった場合そこは一時的に空席となってしまいます。そのためあまりにも無計画な退職は職場にも迷惑が掛かってしまったり、後味の悪い形になってしまうためオススメしません。(パワハラなどで、精神的にも限界というような場合は話は別です!)
退職スケジュールは余裕を持って!
前述のように公務員(役所は特に)は、人が辞めない前提で回っていることから、権利とはいえ、急な退職の申し出では希望通りに進んでいくとは限りません。
少しでも円満に退職をしたいという場合は、早め早めに行動を起こしておくのが必須です。できれば次年度の採用が決まるまでに相談するがベストだと思います。
そうすることで、人が足りないんだ・・・などの理由での退職引き止めを回避できますし、お世話になった職場への少しばかりの配慮にもなります。
退職についての相談はとてもパワーがいることですし、勇気も必要となります。
ただし、あなた自身の希望する将来のためにも一歩ずつ進めていくことで良い結果に繋がることになります。
ぜひ、みなさんの退職・転職活動がより良い方向に進むことを心から応援いたします。